時事ネタを含みますとあまりよろしくないかなと最近思いますがいかがでしょうか?
最近ちょっと寒くなりはじめまして暑かった頃海に行きたいなぁ~なんて思っていたことがウソのようです、そんな私が今回ご紹介するのはこちらです。ウルトラ怪獣シリーズ:グビラ
こちらはちょっと珍しい軟質の日本版ですね、軟質はすっかり中国版からだと思っていましたのでびっくりです。実際私はこちらの出来には少々疑問を持っていたのですが中々どうして面白い造形だなと思うところもあるのです。
造形的には2本足で立つように造形されています、なので伏せると尻尾がピンと立ってしまって残念ですね。それとこの尻尾は自然な取り付き方ではなくなんだかあとで取って付けたような造形となっています。もしかしたら当初は4本足で作られたのではないかと思われるところが見て取れます。
イッカクを思わせる先端のドリルですが、こちらは立体表現がとても良く出来ており抜きと造形をうまくブレンドしたような造形で素晴らしいですね。実際この怪獣の見せ場となっていますのでこちらはとてもいい造形だと思います。
顔は口を閉じた状態、やはりこちらは抜きの関係でこうならざるをえなかったような気がします。
前足は造形的に胴体との流れがしっかりと出来ています。体表のモールドからの違和感のないモールドは良いと思いますが、接地面のヒレ状部は解釈が違うのかもともと着ぐるみがこのようになっていたのかはわかりませんがやや違和感が漂います。後ろ足は立たせることを主眼に置いてるので某のような造形にゆるい蛇腹が光ります。このゆるい蛇腹はこのシリーズの特徴で他の怪獣にも見られます。実際の着ぐるみのデザインもこうだったのでしょうか?このゆる蛇腹が体表モールドとの流れを断ち切っていて中々面白いと思います。
そして体表のモールドなのですが、複雑な着ぐるみの模様をある程度モールドで再現したのでしょうか?そんな感じのモールドとなっています。このモールドのおかげ?でなんとなく吹いた塗装がこれまた雰囲気的に合っているのがとても不思議に思えるのです。あの複雑な模様がこのような吹付けだけでなんとなくそれらしく見えるのは面白いですね。
・・・と苦しいながらもこうやって説明してきましたが、個人的には見る所はあれどあまり興味を引かれない人形です。果敢に2本足に挑戦していますが、それが若干アダになっている部分が全体のバランスにひしひしと感じます。
実はこのバンダイの前のキングザウルスシリーズではとても素晴らしい出来のグビラが出ていました。商品構成としてはこちらと同じなのですが、口は開き足はアイロン状になっていて今でも通用するのではないかと言うほどの出来栄えだったと思います。私も実際手にとって見たわけではないのですが、写真等で見る限りそちらの方がかなり出来がよく見えるのです。そんな訳か私はこのグビラが余計に悪く感じるのかもしれません。
一つ一つは褒められる部分があるのですが、トータル的に見ると中々難しいところだと思える今回の一品でした。
当時を思い出すとなぜケムラーが・・・グビラもそうすればと思わせるものでした。
ただこちらの方が不良率(抜きについての)が格段に低いのではないかと思うと時代の流れなのかな?とも思いました。個人的には足の造形を少し変えれば大丈夫と思うところです。
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