ファイヤーゼットンに続きもう二度と作られないソフビ人形シリーズ第二弾のご紹介になります。
ウルトラ怪獣シリーズ:ファイトバルタン
ファイトなバルタン星人の立体化です。こちらはチープなウルトラシリーズ『ウルトラファイト』に登場したバルタン星人です。劇中ではバルタンとして呼ばれていました。ほとんどがアトラクション着ぐるみのもみ合いのような番組でした。
こちらの方も出来はとても良くバルタンの特徴を余すこと無く再現しています。ゆるい造形はそのままに綺麗に造形されています。造形自体は問題ないのですが、流石にもともとチープな出来の着ぐるみなのでこれを立体化するのは当時としてはかなり勇気のいる行為だったと思います。
実はこの時に一挙にバルタン星人のバリエーションが大量に出ました。このファイトバルタンにかかわらずウルトラマン80に出てきたバルタン星人さえも立体化されました。この当時のバンダイの意気込みが伝わりますが、こちらのゆるさが際立つラインナップでした。特徴的な長靴のような足や丸みを帯びたハサミ部分など見るからにアトラク怪獣特有のゆるさが発揮されています。
造形バランスもとても良く頭が大きく劇中でも頭が取れそうになりハサミで抑えながら戦う姿が目に浮かびます。
そしてこのようなゆるい造形の物ですが、しっかりとスカート後部の模様を再現していたりとぬかりはありません。当時はブルマァクのソフビ人形の販促の意味合いもある番組でしたがソフビ人形寄りではなく撮影バージョンをしっかりと再現してるのもまた良いものですね。
この時期の色々のなバージョンの差別化でひときわ輝く人形ではないでしょうか?
とてもいい出来なのですが弱点が一つ、個体差ではないとは思いますが右肩のカンチャクがゆるいのが多いと思われます。実際ポーズが両腕を上げたスタイルなのでこの形を維持することが出来ない程のゆるさは残念の一言です。ちなみにバルタン星人と言いますと最近ではハサミは別パーツなのですがこちらは一体成型です。パーツ単位のコストダウンは良いことだと思います。
塗装がしっかりとマスクで区切りの着いたところもあり単なる吹付けもありでこの吹き付け塗装がなんとなく劇中の雰囲気を醸し出してる素晴らしい効果です。
もはや二度と再販されないであろう怪獣人形と思われますがそれはそれでも良いと思うそんな一品です。
そういえばなんとなくですが、ファイトバルタンってブルマァクの火吹きバルタンにとても似ています。もしかしたらウルトラファイトのバルタンってこの人形の販促だったのかもしれませんね。
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