2024年12月20日金曜日

HG:仮面ライダーディケイドコンプリートフォーム

 ネットオークションでセットのソフビを買ったりすると結構色々なものが入ってきます。今日はそんなもののご紹介です。


HG:仮面ライダーディケイドコンプリートフォーム

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何かといろいろな方向で話題のライダーですが、以前スタンダードサイズソフビをご紹介した時にこの細やかなカード部の彫刻密度の濃さに惚れ込んでいました。そこで今回HGで手に入れたこちらの方はどうなのか?その優れた彫刻密度でのアレンジ立体化のソフビ版とどう違うのかをご紹介します。
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・・・ということなのですが、こちらの方はダメージがかなりあり状態は決してよくありません。ただし細やかな塗装やモールドはさすがHG、塩ビ造形のなせる技だと思います。

それでは見ていきましょう。
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もちろんスタンダードサイズのソフビに比べて大きさが違うのでこのモールドを再現するには塩ビで整形する以外ないのですが、かなり塗装がハゲています。エッジの立った部分が多いので角が削れてしまうのはおもちゃとして遊ばれれば仕方のないところです。モールドはとても細かく直線の多い単純なモールドのディケイドをシャープに仕上げています。
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指まで独立した造形はとても細やかです。スーツの造形もポーズとのマッチングも良く出来ておりスーツの分割もしっかりと出来ております。

再現できる物は分割としてうまく抜いています、やはり分割をしてまでの立体化はさすがHGであります。

そして分割によってリアル再現されているのですが、やはり細やかに仕上がっています。そしてこの人形の最大の見せ場の塗装です。
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近年のソフビなどはかなり塗装を端折っているのでこれを見るだけでかなり細かい塗装がされているのがわかります。以前ご紹介したソフビ版でも背面の塗装をはじめ塗装は省略されていました。そのような所なのですが、こちらのHG版はかなり細かい塗り分けがされています比較的色数が少ないライダーだと思われますが、さすがHGとまたしても感心する部分であります。

ベルト部分の塗り分けはとても細かく唯一のカラフルな部分もしっかりと塗り分けてあるのはどれ位の行程を分けたのかが想像を絶するように感じます。ケータッチやディケイドライバーのマークなどもよく見ると識別が可能なところもありこれは本当に素晴らしく思います。細かいモールドはベルト付近に集中しているのでとても見どころのある物になっています。
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そしてライダーカードの部分ですが、こちらの方はかなり精密な印刷ではないかと思われますが、印刷の下地を塗装で行っているようでとても手が込んでいます。ベルト付近とともにこの人形の見どころの一つでしょう。カードの絵柄も判別可能で流石に印刷だと感心させられます。実際最初に見た時は印刷されたシールを貼ったものだと思っていましたが違うようです。
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このカード部はサイズ的に考えてこれが正解なのだろうと思います。よってこのライダーはカードの部分がシックではないのでデザイン状の弱点でもあるカード部分が格好悪さを引き立てています。

とはいえ実物再現としてはとても優れた一品だと思います。デザインは賛否両論のこちらのライダーですが、それを忠実に再現するという試みと工夫の塊として評価したいと思います。本当に見どころが多く出来も素晴らしい物だと思います。

・・・・基本的には塩ビのためこれをわざわざ購入することはない私ですが、セットの中に素晴らしいものをみつけた感動は本物でした。

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